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2分でわかる看護学の研究者

看護学の研究は、「人」と向き合い、
人に寄りそう学問です。

どうやったら看護学の研究者になれる?

  • 高校卒業後、看護系大学に入学し看護学を学びます。在学中に海外留学をする人もいます。大学では卒業研究に取り組む機会があり、卒業研究を通して、将来看護学の研究者への道を目指す人もいます。
  • 大学卒業時には看護師や保健師、助産師などの看護職の国家資格の受験資格を得ることができます。国家試験合格後に、いったん、看護職として病院や地域、企業などに就職する人もいます。さまざまな経験を通して、さらに研究に関心をもったり、研究者になりたいと思う人は、大学院に進学します。大学卒業後に、そのまま大学院に進学する人もいます。
  • 大学院では、修士課程2年間、博士課程3年間を通して、研究テーマについて深め、論文に取り組みます。
  • 大学院を終え、修士、博士の学位を得て、大学や研究所、企業等で看護学の研究者として働きます。
数字で見る 看護学の研究者のリアル

看護系大学の数

274

※1大学で複数の教育課程を有する大学があるため、課程数は289。

(2020年度 文部科学省高等教育局医学教育課調べ)

看護系大学院の数

186

(2020年度 文部科学省高等教育局医学教育課調べ)

看護系大学で働く研究者の数 ※2017年

8,231

※通常、助教以上には修士号以上の学位が求められるため助教以上で計算。

(一般社団法人 日本看護系大学協議会 データベース委員会より引用)

男女比

看護師単体で見ると男性看護師は6.2%です。
看護研究者の多くが教育機関で就業しているため、就業場所として看護師高等学校養成所・研究機関に就業する人数を見ると、おおよそ、研究者の7%程度が男性と推測できます。(あくまでも参考値です)

(2021年 看護関係統計資料集 日本看護協会出版会より引用)

年齢構成

※2017年国立大学の数字ですが、公立私立あわせても同じ年齢構成になります。

(看護系大学に関する実態調査の年次比較 2003年度、2008年度、2013年度~2017年度 一般社団法人 日本看護系大学協議会 データベース委員会より引用)

平均給与

46万円/月

※平成28年調査・平均年齢49.1歳

※看護系教員に限定した調査結果ではありませんが、大学に勤務する教員の平均給料月額を参考値として掲載しています。

(一般社団法人 日本看護系大学協議会 データベース委員会より引用)

研究費の推移

「厚生労働科学研究費」=「看護学の研究費」が助成金を受けている割合は、29~75%(2017年)です。他の学問分野と比較するとその割合は高く、看護学の研究に対して社会からの期待が高いといえます。

(看護系大学に関する実態調査の年次比較 2003年度、2008年度、2013年度~2017年度 一般社団法人 日本看護系大学協議会 データベース委員会より引用)

アメリカの看護研究者のリアル

アメリカの看護研究者のリアル

アメリカでは、日本のように看護学研究者が大学に勤務するばかりではなく、医療施設でリサーチナースとして勤務していることもあります。
そのため、アメリカの看護学研究者のリアルとしては、臨床研究看護師(Clinical Research Nurse)の現状と大学教員としての現状の2つを見ることが必要です。

アメリカの臨床研究看護師の数※2020年9月時点

198 万人

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS
AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカの臨床研究看護師の男女比率 ※2022年9月時点

女性

89 %
女性

男性

11 %
男性

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカの看護学部教員の男女比率 ※2022年9月時点

女性

90 %
女性

男性

10 %
男性

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカの臨床研究看護師として働くアジア人の割合 ※2022年9月時点

アメリカの臨床研究看護師として働くアジア人の割合
NO.1 白人
白人
NO.2 黒人
黒人
NO.3 アジア系
アジア系

臨床研究看護師に最も多い民族は白人であり、全体の 69.5%を占めている。一方、黒人やアフリカ系アメリカ人は11.7%、アジア系は8.7%となっています。

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカの看護学部で働くアジア人の割合 ※2022年9月時点

アメリカの臨床研究看護師として働くアジア人の割合
NO.1 白人
白人
NO.2 黒人
アジア系
NO.3 アジア系
ラテン系

アメリカの看護系教員で最も多い民族は白人であり、全体の69.5%を占めています。一方、アジア系は10.9%を占め、ヒスパニック系・ラテン系は9.7%です。

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の賃金格差(人種別) ※2022年9月時点

臨床研究看護師の賃金格差(人種別)
NO.1 アジア系
アジア系 $68,000 (890万円)
NO.2 ラテン系
ラテン系 $63,000 (820万円)
NO.3 白人
白人 $61,000 (795万円)

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカで看護教員の平均給与が多い州 ※2022年9月時点

アメリカで看護教員の平均給与が多い州
NO.1 カリフォルニア
カリフォルニア $91,915 (1200万円)
NO.2 ノースダコタ
ノースダコタ $87,996 (1150万円)
NO.3 ワシントンD.C
ワシントンD.C $84,617 (1100万円)

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の年齢別内訳 ※2022年9月時点

臨床研究看護師の年齢別内訳
NO.1 40歳以上
40歳以上
NO.2 30〜40歳
30〜40
NO.3 20〜30歳
20〜30

61%の臨床研究看護師は40歳以上であるが、20~30歳の臨床研究看護師は13%おり、30~40歳の臨床研究看護師は26%います。

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカの看護教員の年齢別内訳 ※2022年9月時点

アメリカの看護教員の年齢別内訳
NO.1 40歳以上
40歳以上
NO.2 30〜40歳
30〜40
NO.3 20〜30歳
20〜30

65%の教員は40歳以上であるが、20~30歳の看護系教員は13%おり、30~40歳の教員は22%います。

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の雇用先の規模 ※2022年9月時点

臨床研究看護師の雇用先の規模
NO.1
1,000~10,000人の規模
NO.2
1,001人以上の規模
NO.3
500~1,000人の規模

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の雇用先の種類 ※2022年9月時点

臨床研究看護師の雇用先の種類
NO.1
民間病院や企業
NO.2
教育期間
NO.3
国公立の病院や企業

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカで看護教員が多い州 ※2022年9月時点

NO.1 カリフォルニア
カリフォルニア 2,778
NO.2 テキサス
テキサス 2,188
NO.3 ニューヨーク
ニューヨーク 1,980

引用:Zippa.com, NURSING FACULTY DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

アメリカで看護教員が多い州
臨床研究看護師失業率の経年変化

臨床研究看護師失業率の経年変化 ※2022年9月時点

2010年では臨床研究看護師の失業率は1.9%でしたが、2015年から徐々に低下し、2019年には1.04%となっています。

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の平均勤続年数 ※2022年9月時点

臨床研究看護師の平均勤続年数は1~2年が35%であり、1年未満が19%であった。平均勤続年数3~4年、5~7年はそれぞれ15%であり、平均勤続年数8~10年は6%、11年以上は10%でした。

引用:Zippa.com, CLINICAL RESEARCH NURSE DEMOGRAPHICS AND STATISTICS IN THE US, 2022年9月9日更新

臨床研究看護師の平均勤続年数
イギリスの看護研究者のリアル

イギリスの看護研究者のリアル

イギリスもアメリカと同様に、看護学の研究者は大学教員としての雇用以外に、医療施設での雇用もあり、臨床研究看護師(Clinical Research Nurse)として働いています。

イギリスの臨床研究看護師の数 ※2022年2月時点

7,469

引用:National Institute for Health and Care Research, At least 7,469 research nurses and midwives across the UK and Ireland, new census reveals , 2022年2月9日更新

イギリスの臨床研究看護師の平均年収 ※2022年時点

525万円

引用:payscale.com, Clinical Research Nurse average salary in United Kingdom, 2022

イギリスの看護教員の平均年収 ※2023年時点

670万円

引用:uk.talent.com, Nursing Lecturer average salary in United Kingdom, 2023

臨床研究看護師失業率の経年変化

イギリスの臨床研究看護師の働き方 ※2022年2月時点

33.7% が、臨床研究看護師と専門看護師を兼務しているなど、共同ポストで勤務しています。そのうちの72% が単一の疾患/領域の専門分野で働いており、28% が複数の疾患/領域で臨床研究看護師として働いています。

引用:National Institute for Health and Care Research, At least 7,469 research nurses and midwives across the UK and Ireland, new census reveals , 2022年2月9日更新

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